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monologue 2 アンティークとヴィンテージ

最近、リサイクルショップが人気ですが、家具においては、昔から世界中でアンティーク市場が根付いています。ヴィンテージという言葉も最近よく目にするようになりました。

アンティークとヴィンテージの違いは、製作されてからの年数によって区分されています。アメリカでは、アンティークは100年以上、ヴィンテージは30年以上経過したもの、という取り決めがありますが、日本ではそのような取り決めはありません。概ねアメリカの取り決めに準じて表示していることが多いようです。

同じだけ年数がたったものの中で、中古品や古道具とアンティークやヴィンテージは何が違うのでしょう?それは、ズバリ、「クオリティ」です。古いだけではだめなのです。そう、良いものでなければアンティークにはなれないのです。中には、希少性が高いため、クオリティがさほど高くなくても市場で高値がつく特別なものもありますが・・・

それでは、「良い家具」とは、どんなものを指すのでしょうか?

デザインのみの問題ではないのです。良い材料を使って、丁寧に造られたもので、なおかつ完成度の高いデザインであることが条件となります。高品質で修理が効き、陳腐化しないデザインであること。いわゆる名作と言われるようなものが多いです。

なぜ名作なのかは、上記の条件を満たしているため、長年親しまれていることがその証です。

アンティーク家具にもいろいろありますが、その代表格はイギリスの家具でしょう。王様の名前のついた様式が目につきます。ヴィンテージの代表格はミッドセンチュリーでしょう。いずれも、その国が経済的に最も豊かだった時代に造られたものです。良い材料を選別し、丁寧な造り込み、優秀なデザイナーのこだわりなど、良いものを造る条件が整っていました。

だから、長い時間が経っても、きちんと手入れされているものは尚味わいが出て、その存在感は増すばかりです。

味わいのあるアンティークは、ただそこにあるだけで、自ら歴史を語り、空間に深みを与えてくれます。

そんな視点でアンティークやヴィンテージを見直してみませんか?また、アンティークになるような家具を、選んでお求めになってはいかがでしょうか。

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